ジャーニーの主人公になりたいだけの人生だった。とはいえまだ遅くはない。
開発者はもっと幸せになっていいし、そのためにやれることは、自分でやっていい。
そんな気分で帰ってきました。行ってきたのはこれ。
DevLOVE初参加でした。
チームビルディング系の話はわりと好きでカイゼン・ジャーニーも発売月に読んだクチです。DevLOVEさんのイベントもちょいちょい気になってはいたのですが、高円寺開催の会は距離的にちょっとつらいなあと思って見送っておりました。
が、今回は会場が表参道。これは参加するしかない!
会社出たあと、乗る路線間違えて到着がギリギリになっちゃったのはひみつです。
読者から主人公になる方法〜僕の3ヶ月ジャーニー
最初のセッションはIMAGICAの蜂須賀さん!
3ヶ月だと思ってたらもう4ヶ月になってたという某JJUGで聞いたようなエピソードからスタートです。そうか、カイゼン・ジャーニーからもう4ヶ月経つのか……早い……
結果だけを見ていると「どこの主人公?」ってくらいのサクセスストーリーなのですが、ユーモア溢れる語り口が魅力的で楽しい20分でした。
個人的なハイライトはDevLOVEに巻き込まれたくだり。まあこの業界、本を書くような方にも勉強会とかでフラッと会えたりするのが、一つ楽しいところではありますが、それにしても。
「早い段階からアウトプットして衆目に晒せ」というのは、最近書籍とか勉強会とかでめちゃくちゃよく聞く考え方。それを実践してきたからこそ、4ヶ月でこれだけの成果を作っているのかなあなんて思ったり。
今ここに、そこにあるジャーニー
続いては今回の会場にもなっているNAVITIMEさんから、渡部さんの登壇です。
多いときは週5〜6回という超ハイペースで勉強会に参加されていたという渡部さん。
スライドにもタメになるプラクティスが満載で、インプットの多さ、濃さが伺えます。
ファイブフィンガー朝会のくだりでは、形骸化して廃止されていたデイリースクラムをリニューアル(?)してうまく行った、というようなお話もありました。
この柔軟さ、「Don't Do Agile, Be Agile!」って感じで聞いていてワクワクします。
スライドでいうと132ページ目。まさか勉強会に来て白猫のセリフをメモするとは思わなかったのですが、熱い言葉ですね。Twitterのタイムライン上見た感じ、結構な人数に刺さっていたような。
LT: "わたし"のジャーニーは”ふりかえり”からはじまった
続いてLT枠で、NRIから森さんの登壇です。
具体的なプラクティスの話というよりは、強烈なエンロールメントに満ちたエモい話。物語でいう序章とか1章とか、そんな感じ。
とにかく熱くて名LTだったのですが、スライドを見ただけだとなかなか伝わらないかもしれません。続きがあるらしいので、ぜひ!お聞きしたい!
パネルディスカッション
ここまで登壇されたお三方によるパネルディスカッション。
一応キーワードが用意されていたのですが、会場からの質問にめちゃくちゃ柔軟に対応していただいて、結局質疑応答っぽい感じに。30分あっという間でした。
全ての質疑をメモできたわけではないのでさわりだけになりますが、興味深かったのはこの辺りかな。
スクラム(というかアジャイル)にうまく適応できない組織・メンバーをどうする?
どうしても変われない人はいる。
変わってくれない人は無視する。(言葉が強いですが、そこにとらわれていても仕方ない、というような意味合いかと)
自分が2倍やって背中を見せる。
仲良くなる。
ミスしたときにどうする?ふりかえりが責めてる風になったりしない?
笑い話にしてしまう。暗い雰囲気にならないように心がける。
普段から「どんどん小さく失敗しろ」というメッセージを発する。
上司にもっとやってほしいことは?
邪魔するな(要約)
取り返しがつくギリギリのラインを教えてほしい。
リモートの人と信頼関係を築くには?
一回一緒に飯を食え。ヘンなものを食わせあうとなおよし。
テレビ会議の構図を工夫するなど、擬似的に体験を共有するのもよさげ。
オーディエンスにもツワモノが数人いらしたようで、壇上のお三方だけでなく聴き手の席も巻き込んでの議論になりました。
LT2 カイゼン・ジャーニー ふたりめの見つけ方
最後は新井さんのLT!
もともとパネルディスカッションの前に組まれていましたが、機材のご機嫌が悪かったようで大トリに。
片瀬の外伝(?)は知りませんでした。
もはや勉強関係なく、なろうとかで好きな作者さん追いかけてる気分です。読みたい。読もう。
おわりに
「はじめに」がないのに「おわりに」だけ書くのも体裁が悪いんですがー。
参加してみて感じたのは、思っていた以上にカイゼンの輪は広がっているなということ。
カイゼン・ジャーニーを読んだあと、私はどこか他人事で「江島くんすげーな」と思っていました。まあ最初の「一人から始める」はパクれそうだけど、その先をやるには実際のところ力が足りないし、お話のようにうまくいくケースもそうはあるまい、と。
ところが実際に同じような結果を出した人がいて、体験をシェアしてくれる。「リアル江島いっぱいいるじゃん!」と思う。
そうするとまあ現金なんですが、「ここまで綺麗に決まらなくても、自分にもちょっとだけならできるんじゃない?」みたいな気になってくるんですよね。不思議なことに。
まさに「読者から主人公になる」です。まだなってないけど。
こういう刺激を、しかも無料で受けられたのは本当にラッキーな経験でした。
まずは「同僚に話しかける」ところから頑張るぞー!
こらそこ、初めて幼稚園に行く子供じゃないんだからとか言わない!!