感想文:人前で喋って思ったこと

喋ってきてしまいました。

web-engineer-meetup.connpass.com

 

発表は大丈夫だねって卒論発表のときも社内勉強会のときも言われたんですが、とんでもない。人前めっちゃ苦手で発表の類は毎回吐きそうです。できればやりたくない。

しかも強いWEBエンジニアをあっと言わせる最先端の知見なんぞあるわけもなく、前日夜あたりは「なんでノリと勢いだけでLT申し込んでしまったのか……」みたいな心持ちでした。

が、結論。申し込んで本当によかったです。

 

やってみたきっかけ

そもそも今回、力不足覚悟で喋ってみようと思った理由は、「エンジニアが本業じゃなくなる前に、世に出なかった記事たちを供養したい!」という思いがあったからです。

実ははてなブログの下書きに、ちょっとテクニカルな残骸がいくつか残ってるんですよ。「JavaエンジニアがScalaを勉強した話」とか「sbtでクリーンアーキテクチャを実装する」とか。下書きすら消したのもあるけど、中には5000文字くらい残ってるのもあって。WEB小説とかで1話5000文字ってまあまあ読んだ感ありますよ。

でも結局これらの記事は完成しませんでした。
書いて、寝かせて、読んで、を繰り返しているうちに、完成像がわからなくなっちゃったんです。勉強すればするほどわからなくなって、ドツボにハマった感がありました。

ここから加筆して公開まで持っていくイメージはわかない。でもちょっと頑張ったからなんらかの形でアウトプットはしておきたい。

そう考えたときに「5分くらいでふわっと喋る」のは、まあアリかなあと感じていたのです。

 

準備

まあまあ時間かかりました。新規コーディング作業ゼロなのに。

資料づくりは要領よく行かないし、時間配分はわかんないし、外は寒いし。最後は関係ないか。

何より「実名で適当なこと言って炎上したらどうすんの?」って思うと怖い。
自分自身の責任でやるって決めたわけで、何かあったときに火消ししてくれる上司はいません。当たり前だけど。

結果はどうあれ、普段の10倍気をつけてプレゼン作った気がします。

 

当日

とにかく吐きそう。

かろうじてメモは取ってましたが、一般参加のときほど呑気にツイートできない。緊張をアルコールで紛らわそうとしてペースを考えずに飲酒。手元にあるのがほろよいで助かった。

そして登壇開始。機器のご機嫌も良さそうだし、練習は4分50秒台だったし、普通に喋れば大丈夫なはず……!

 

と思って参加者のみなさんを見た瞬間、なんかもう全部飛びました。
時間を余裕でオーバーしたことだけは覚えている。すみませんでした。

 

感想

改めて、これまでお話を聞いてきたスピーカーさんたちの凄さを感じました。

だって機器の接続悪くても、苦労して作ったデモがちゃんと動かなくても、彼らはちゃんと与えられた時間で最善尽くして喋ってくれてた。

多分その数十分のためにめちゃくちゃインプットして、アウトプットしている。
一瞬しか映らないスライドも、きっとその一瞬と同じ時間では作れない。
勉強会で一番勉強するのは、ひょっとしたら、発表のために一番時間と労力を割いた人なんじゃないかという気持ちにすらなりました。

 

今まで心のどこかで「自分とは全く立場の違う強いエンジニアさんだ」と思っていた人たちがグッと身近になって、同時に「全然かなわない」と痛感する。

今回私が得たものは、きっとそんな経験でした。

 

拙いLTを聞いてくださった皆さんには、感謝半分、申し訳なさ半分……という感じですが、「あんなんでいいなら一回やってみようかな」と思った方がいたのなら、望外の喜びです。

運営でもなんでもないので滅多なことは言えませんけど、「機会があるならやっちゃいなよ!」と本気で思います。

 

相変わらず人前で喋るのは好きじゃないけど、やってみて本当に良かった。

貴重な機会をいただけたことに、心から感謝します。