Webエンジニアをやめることにしました

新卒4年目、SIerから自社開発の会社へ……というありがちなキャリアを歩んできましたが、ご縁があって12月から3社目に移ることになりました。

次の会社でのポジションはエンジニアではありません。

リーダーとかマネージャーとかそういう話でもなく、ほぼ未経験のカスタマーサクセス として働くことになりました。

どうしてそういうキャリア選択をしたのか?どうしてその会社なのか?という話を、今日はしたいと思います。

つまりは突然の自分語りです。

 

 

なぜWebエンジニアをやめるのか

一言でいえば、「これからもWebエンジニアとしてお賃金をもらい続けるのはキツイかな」って思ったから。

 

ここ数年でプログラミングの学習コストは劇的に下がったと思います。
オンラインの学習サービスが充実し、ネット上には無料の情報が溢れています。
専門学校に通わなくても英会話教室と同じくらい手軽にプログラミングを習うことができるし、お金がないならなんとか最初のアウトプットさえ頑張れば、オープンな環境でアドバイスをもらいながら成長していく道もあるかもしれません。

さらにリモートワークへの興味や業界各位のイメージ戦略も手伝って、Webエンジニアという道を検討する人はかなり増えてきたのではないかと感じます。エビデンスはなく、ただの肌感覚ではありますが。

それ自体は喜ばしいことだと思いますし、Webエンジニアになりたいという人はなるべく応援したいという気持ちもあります。

 

一方で自分自身のキャリアを考えると、Webエンジニアとしてこの先もずっとやっていくのはなかなか厳しいものがあると感じました。

Twitterで転職系のハッシュタグを見たことはあるでしょうか。
300万、400万といった希望年収が並びます。
額面20万から30万くらいでしょうか。新卒並の水準です。

日本語が通じなくてOKなら、オフショアだと同じくらいの金額でけっこうハイレベルな人が雇えるようです。

そう考えると、300万とか400万の年収で納得できないのであれば、相応のバリューを提供できると雇い主に証明していく必要がありそうです。今の会社に勤めている間は仕事で証明すれば良いだけですが、市場の判断はどうでしょうか?

 

一流のプレイヤーは問題ないかなと思います。
凄腕で通っていればテッキーな企業は年収が高くても採りたがるでしょう。エンジニアの生産性の差は嘘か真か10倍とか100倍とか言われていますから、3~4倍くらい吹っかけても企業的にはお釣りが出ます。

ただ残念ながら、「あなたは世界で戦えるような一流のエンジニアか?」と聞かれると……とても「はい」とは言えないですね。

そうなるともう、コモディティ待ったなしかなと思うのです。だってWebエンジニアのスキルって証明するの大変だし。採用試験でよくあるプログラミングの実技って、あれだいたいエンタープライズシステム開発じゃなくて競技プログラミングですからね。

今すぐ高給の仕事にありつきたいならWebエンジニアは十分に良い選択肢だと思いますが、そろそろ次の選択肢についても考えどきかなと思いました。オリンピックのあととか中小企業バタバタ死にそうなんで特に。

 

(未読で恐縮ですが「10年後の仕事図鑑」とか読むとエンジニアのコモディティ化についてさらっと書いてあるらしいです)

 

なぜカスタマーサクセスなのか

正直に言えばこの点は、明確な回答を持っていません。
実際、カスタマーサクセスに限定して仕事を探していたわけではなく、いくつかの選択肢を考えていました。

ただ、「今までのキャリアをリセットして、新卒と同じラインからスタート」は経済的にもけっこうキツイかなという想いがあり、Webエンジニアの経験をある程度活かしつつ、より抽象度の高いスキルを磨ける仕事が良いなとは思っていました。

具体的には人前で喋る経験、交渉する経験、数字を追いかける経験などです。

UXに強い会社に行くとか、コンサル系の会社に行くとか、そういうことも検討しました。結果がカスタマーサクセスなのは完全にご縁です。

 

なぜその会社なのか

わらしべ長者みたいな流れで内定をいただいたので、半分ノリで意思決定しています。どんなわらしべルートかというと、こんな感じ。

  1. 勉強会で話題にのぼったビジネスマッチングアプリを使ってみる
  2. アプリ経由で人材系の会社に勤めているXさんに会う
  3. Xさんに上のような話をしたところA社を紹介される
  4. 面談で会ったA社人事のYさんが別の会社(B社)を紹介してくれる
  5. B社に面談に行くと、新卒で入った会社で一緒に仕事をしたZさんが面接官
  6. B社から内定が出て話がまとまる

Yさんは私とZさんが知り合いだということは全く知らずに紹介してくださった模様。人事の目ってすごいっすね。

 

上記4.〜6.まで1週間くらいという爆速転職活動。「会社の意思決定の速さ」は個人的に注目しているポイントで、その点は印象がよかったです。

何より、社風が合わないリスクが低いのがよかった。社員10数人のうちZさん含め2人と一緒に仕事をしたことがあり、性格的にもそれなりに合う人たち。彼らが生き生き働いているのであれば大丈夫だろうと、そう思った次第です。

 

まあWebエンジニアやめると言っておきながらアレですが、全力でコミュ障こじらせていたエンジニアの私をよく知っている人たちと働くことになりますので、なんだかんだコードは読むだろうし、場合によっては書くかもしれません。

別にエンジニアリング自体に飽きたわけでもなし、まったり何か作ったりするかもしれません。

 

とはいえ、肩書きとしてのエンジニアとかデベロッパーとかは来月いっぱいをもってしばらくおやすみです。

ブログ自体は何らかの形で続けていくつもりですが、コンテンツをどうするかは考え中。平日の勉強会にいけるかもわからないし、そもそもエンジニア以外おことわり系のコミュニティもありそうなんで。実質企業の採用イベントみたいなやつとか。

 

今回はこんなところで。長い自分語りにお付き合いいただいてありがとうございました!